AP DIVISION

AP部門

AP (ARTISTIC PERFORMANCE DIVISION)

本部門はフリースタイル競技各A部門と違い「パフォーマンス」を採点の主軸として審査を行います。個人、もしくは複数人で参加可能であり、振り付けや音楽との同調性、ステージや演技の独創性等が重要な採点基準となります。

AP部門とは?

部門名の「AP」は、「Art & Performance」の略称です。他の競技A部門と異なり、演技におけるエンターテイメント性、アート性、クリエイティビティ等が審査の主な対象となります。AP部門では、選手はクリッカーによる技術採点を気にする事なく、ヨーヨーを様々な形で使用し、より独創的な演技表現を行う事が可能です。ヨーヨーはあくまで演技の主要素でなければなりませんが、その使い方に制限はありません。コメディタッチに、ドラマティックに、また感情表現やストーリーの提示等、様々な使い方が可能です。本部門はヨーヨーの持つエンターテインメントとしての素晴らしい可能性が示される、ショーケースでもあるのです。

審査評価基準

エンターテイメント性、クリエイティビティ、アート性、もしくはそれらの組み合わせ等の要素が主な評価対象となります。選手は驚き/興奮/面白さ等を伴った演技により、観客を惹きつけ、一体感を生み出したか?独創的なアイディアやコンセプトが演技に含まれており、それらをジャッジや観客にしっかりと伝えることができたか?世界観を創り出し、プロフェッショナリズムや高いアート性を感じさせ、観客・ジャッジの心をの心を突き動かすパフォーマンスを行ったか?ジャッジはこれらパフォーマンスに含まれる要素を総合的に見て審査を行います。

表彰について

AP部門はその開催年により大きく参加メンバーや演技される内容、クオリティが異なります。その為、表彰内容もいくつかの種類が用意されています。本部門では1位、2位、3位というような表彰の代わりに、ジャッジは「エンターテインメント賞」、「クリエイティビティ賞」、「アーティスティック賞」の3つを表彰します。(世界大会に準拠します。)

これらに加え、その演技が特に優れており全国チャンピオンタイトルにふさわしいと判断された場合、グランプリが授与されます。グランプリは全国チャンピオンタイトルとみなされます。このグランプリは、前述三賞受賞者以外からも選ばれる可能性があります。ただし、各賞のレベルに達する演技が無いと判断された場合、「受賞該当者無し」となる可能性もあります。

  • グランプリ(全国チャンピオンタイトル)
  • クリエイティブ賞
  • アーティスティック賞
  • エンターテインメント賞
  • (上記は該当する演技があったと審査された場合のみ授与される為、必ずしも全ての賞が発表されるとは限りません。)

各賞の解説・補足

ジャッジより、各賞の定義・求められるものに対しての補足・説明です。あくまで、ガイドラインであり、以下が全てではありません。各賞対象者選出基準の参考としてご認識下さい。

エンターテイメント賞

主要素は【観客を楽しませる事】

ジャッジと観客を、各人の演技によって「楽しませる」事ができたかどうか。
楽しませる為の手段の一つとして、例えばFunnyである提示の仕方も挙げられるが、それだけではない。
会場の観客に対し、ポジティブな意味での感情の興奮・隆起を起こさせることにより、その時間を楽しいものとして提供できたかどうかが評価のポイントとなる。

アーティスティック賞

主要素は【表現の美しさ/高次性】

競技レベルのヨーヨーとは一線を画す、演技における美しさや表現レベルの高さ。
またそれらは、
・音楽との調和の高さ
・ヨーヨートリックにおける高いレベルの表現(例:動きのシンクロニシティ、軌道の美しさ)
・ステージの空間利用
・強いメッセージ性の有無
等により構築されるものである。
これらの要素により、「ただのヨーヨーフリースタイル」を超えた、ジャッジや観客の琴線に触れる表現をヨーヨーで行ったかどうかが評価ポイントとなる。
※「美しさ」・「芸術」の定義付けは非常に解釈の幅が広く一概に言えないものではあるが、ここでのアーティスティックの概念はあくまでヨーヨー全国大会AP部門におけるものとする。

クリエイティビティ

主要素は【表現の独自性/新規性】

通常のヨーヨー演技表現におけるセオリーは、大凡「流れてくるBGMに合わせヨーヨートリックの実施を続けていく」ことに限られる。
しかし、それらセオリーから逸脱するような、ヨーヨー演技の新しい可能性を提示できたかが本項目の主な採点要素となる。
今迄に無い全く新しいヨーヨー使い方や表現方法を、パフォーマンスとして作り上げられているかどうかがポイントとなり、例えば
・過去に見られたようなヨーヨーと他の技術要素(例:映像技術、ダンス、歌、ジャグリング、マジック)等とのミクスチャー。
・ヨーヨーを使いながら、上記セオリーを逸脱するような新しいパフォーマンス/ヨーヨーの表現
等が挙げられる。

上記全てに共通する事項

・それぞれの賞は、「楽しく面白かった」「芸術的だった」「独創性があった」パフォーマンスに贈られるものではない。
それぞれの賞は「楽しく面白かった」「芸術的だった」「独創性があった」”ヨーヨー“パフォーマンスに贈られるものである。
・各賞における要素はもちろん重複する事もある。高いアート性をもつ演技が、高いエンターテイメント要素を有する可能性は高い。各賞はその重複はもちろん前提に置きつつも、審査対象となる演技において、特筆してどの要素が高く評価されるべきかの観点を持った上で選考を行う。
また、往々にしてグランプリの演技、即ち「全国チャンピオン」の称号に相応しい演技は、上記3つの受賞要素を自然と全て、もしくは複数を高いレベルで満たすものであると予測する。

タイムライン

  • 2018年2月15日(木):予選審査ビデオ受付開始
  • 2018年4月10日(火):予選審査ビデオ受付締め切り
  • 2018年4月25日(水):決勝進出者発表
  • 2018年5月12日(土):特殊な装置、器具、道具等の利用申請提出期限
  • 2018年5月26日(日):AP部門決勝当日

AP部門は、”ヨーヨー競技大会”における1開催部門です。

AP部門はヨーヨー競技大会における1開催部門であり、単純にパフォーマンスだけを審査する部門ではありません。

  • ヨーヨーが演技の主要素でなければなりません。
  • ダンスや演劇、パントマイム等、他の技術要素との組み合わせを行う事は可能ですが、あくまでヨーヨーが演技のメインであり、副要素となってはなりません。
  • 選手は難易度の高いトリックの実施、また一定のトリック数やそのバリエーションを求められる事はありません。しかし「全日本ヨーヨーチャンピオン」と呼ぶに相応しい、洗練された高いヨーヨーの技術力が、すばらしいパフォーマンスと同時に求められます。
  • 本部門は特別減点やトリックミス数をカウントして結果に反映するわけではありません。しかし、些細なミスにより演技の持つ世界観やストーリー、テーマ等は簡単に崩れてしまいます。大きなショーやサーカスに出演するプロフェッショナルパフォーマー達のように、選手にはノーミス、もしくはノーミスに限りなく近い演技が求められます。

ルール

演技時間は最大4分とします。下記のような安全上の問題がある場合を除き、特に使用道具、器具に関する制限はありません。しかし、使用予定の器具、道具等に関しては、必ず事前に大会運営へ連絡の上、許可を得て下さい。

・演者や観客、ジャッジ、大会施設の安全を脅かすようなものは使用禁止とします。(火器、花火、刃物等)
・器具や道具の設置準備時間は、大会運営より特別な許可を得ていない限り、2分以内とします。
・運営スタッフは原則、音源の再生・演技終了後の停止操作のみ行います。持ち込み機器の操作や照明操作などが必要になる場合、スタッフの手配やオペレーションなどは選手側で準備・実施してください。
・機器等の本番前の動作確認やテクニカル・リハーサルが必要な場合、必ず事前にご連絡ください。
・いかなる器具、道具も1m×1m×1mを超える場合は必ず大会運営の許可を得て下さい。
・これらに関する許可申請は、2018年5月12日までにメール連絡の上、行ってください。

チームでの出場は可能です。しかし、表彰に伴うメダル、トロフィーはチームの場合でも1つのみ授与となります。アシスタントメンバーについてもチームの一員とカウントされるので、ヨーヨーの演技に関わる事は可能です。

各演技はその年における演技同士を比較した上で評価をされます。過去の大会における演技は比較対象とはしません。

ジャッジや観客は様々な出身や文化から構成される為、それらを考慮した上でどのような文化・言語の人からも理解されるものでなければなりません。

人種、国籍、宗教、性別、障がい、年齢、出身地等を侮蔑、もしくは差別するような内容を含む演技は固く禁止とします。
またジャッジにより不適切と判断された場合、失格となります。

審査について

以下に表記する「選択三項目」の最高得点項目一項目の得点(50点満点) + 評価項目5項目(各10点満点計50点)の合計100点満点で評価する。

採点されたスコアに基づき、ジャッジによるディスカッションが行われ受賞者が決定する。

選択三項目

エンタテイメント性

アート性

クリエイティブ性

それぞれ3項目を各50点満点で採点。最も点数が高かった項目を採用する。これはAP部門が何かに特化したフリースタイルを推奨するためである。各項目の審査基準やガイドラインは、上述の「各章の解説・補足」を参照してください。

評価項目

エクスキューション

演技の完成度
ミスの少なさ

熟練度/技術卓越度

ヨーヨーの扱いに対する習熟度
ヨーヨーの扱いは巧みであったか

音楽調和/意義性

音楽との調和は十分であったか
楽曲の選択に必要性や意味があったか

ステージング/ボディコントロール

ステージ上での振る舞い
体の動きと演技、ヨーヨーが調和していたか

ヨーヨーの必要性

テーマに対してヨーヨーで十分に表現できていたか
その表現はヨーヨーである必要があったか

予選の審査について

提出された動画、ビデオをジャッジが採点。その合計点を元に決勝進出者を選出する

決勝進出者は最大8名程度を予定しているが、最低人数に規定はない

提出された予選のビデオを採点したジャッジより「決勝進出者無し」の判断が下される場合がある

※AP部門はチャンピオンシップのため、決勝に進出した場合2019年より地区大会B部門に参加できません

決勝の審査について

実際に行われた演技についてジャッジが採点。スコアを元に各賞の受賞者を選定する

必ずしも高いスコアを獲得したものが受賞するとは限らない
また、選択三項目最高得点者が賞を受賞するとも限らない

スコアはあくまでディスカッションの目安として用いられる

参加方法

予選の参加に会員登録やエントリー費用は必要ありません。決勝進出者のみJYYFの会員登録、全国大会AP部門決勝のエントリーが必要です(複数人のチームで出場の場合はチームメンバー全員の会員登録、エントリーが必要)。

2018年の4月10日迄に、予選審査用ビデオを下記方法のいずれかにて提出して下さい。

・YouTube等へ、「限定公開」設定の上アップロード
・個人のプライベートサーバーへのアップロード
・CD/DVDへ動画ファイルを収録の上、運営事務局に送付

もしビデオ提出に関し質問がありましたら、運営にお問い合わせ下さい。ビデオ提出後、動画閲覧用のリンク、もしくはダウンロードのリンクをご連絡下さい。

提出されたビデオを元に、ジャッジは0~8名程度(もしくはチーム)の決勝進出者を決定する予定です。

具体的なビデオ提出方法は下記の2つです。

方法 1 (推奨方法)

YouTubeへ「限定公開」設定をした上、動画をアップロードして下さい。
アカウント作成は無料で簡単に行うことが出来ます。
http://www.youtube.com をご参照下さい。

アカウント作成後、ページ上部の”アップロード”を選択して下さい。
ビデオをアップロードしたら、”設定”から限定公開オプションを選択して下さい。
これらのビデオアップ操作が完了したら、動画リンクと併せ、judge (AT) jyyf.org へ、下記事項を記入の上
メールを送付してください。

  • 選手名(複数人の場合、全員)
  • チーム名(もし複数人で参加の場合):
  • 住所
  • 国籍
  • 年齢
  • メールアドレス
  • パフォーマンスのテーマや目的、コンセプト、ストーリー等についての簡単な概略

方法 2

予選審査用ビデオ提出はDVD,CD-Rでも可能です。ビデオデータの入ったDVD,CD-Rを直接郵送する場合、下記の住所へ送付して下さい。

宛名:一般社団法人日本ヨーヨー連盟 AP部門

住所:〒482-0045
愛知県岩倉市泉町35-1
電話番号:0587-38-1221

また、併せて judge (AT) jyyf.org へ、予選審査用ビデオ提出の旨、及び下記情報を記載の上メールをお願いします。

  • 選手名(複数人の場合、全員)
  • チーム名(もし複数人で参加の場合):
  • 住所
  • 国籍
  • 年齢
  • メールアドレス
  • パフォーマンスのテーマや目的、コンセプト、ストーリー等についての簡単な概略
  • 郵送物のトラッキングナンバー(もしあれば)、及び配送業者名

ビデオに収録される演技時間は最大4分間とします。エフェクトの付与や、場面繋ぎ等の編集は禁止と致します。エントリー用の演技はノーカットの、1演目をご用意下さい。(何度も撮り直した上で完璧なものを選び、提出頂けます。ミスだらけのビデオの提出は避けて下さい。)

決勝当日の演技内容は予選審査提出用ビデオとほぼ同等の内容でなければなりません。完成度を上げるための変更、内容をさらにレベルの高いものにするための変更は認められますが、大幅なコンセプトや全く別種の演技内容に変更することは認められません。提出頂いたビデオ収録メディア(CD-R/DVD)は返却致しかねます。大会運営で保管をさせて頂きますのでご了承ください。またJYYFはビデオの紛失や、運搬/輸送中における遅延や破損に一切の責任を負わないものとします。

提出方法に関わらず、必ず2018年4月10日迄にビデオの提出をして下さい。郵送の場合10日必着とします。

予選ビデオ審査の結果(決勝進出者のリスト)は、本ページにて同年4月25日までに発表致します。

ジャッジ

JYYF公式ジャッジが行います。